2016年09月28日
新建築 住宅特集10月号に『SHICHIRI-Y』が掲載
緩やかな坂道と私道に挟まれた角地にある基壇状の土地。
構造は鉄筋コンクリートラーメン構造とし、そのフレームの中に構造から離れた木造のボリュームを挿入した。柱、梁は2.8mの均等スパンとすることにより、可能な限りフレームを細くし、この300mm角の柱、梁からなる棚のようなフレームが「つなぎ」となり、心地よい距離感を生み出す。道路から1.4m高い地面、さらに1.4m高いデッキ、子供の遊び場となる床下、目線に緑が広がるピロティ、小さな中庭のあるお風呂、海を臨める玄関、リビングから続くテラス、それぞれがこのフレームによって緩やかに関係付けられる。コンクリート土間のピロティも、緑に覆われた床下も、柱の現れるリビングも、等しくこの場所の一部となる。
(可児公一+植美雪)
<新建築 住宅特集 10月号より>
設計:建築設計事務所 可児公一植美雪
http://kaniue.com/